「スマートロックを導入したいけど、物件のWi-Fi環境が弱い。Wi-Fiがないとスマートロックは使えないの?電波が不安定な物件でも使える機種はある?」
スマートロックは種類によって通信方式が異なり、Wi-Fi環境がなくても使えるタイプが存在します。物件の通信環境に合った機種を選ぶことで、通信トラブルのリスクを最小限に抑えられます。通信方式別の特徴と選び方を解説します。
スマートロックの主な通信方式
方式①:Wi-Fi接続型
自宅や物件のWi-Fiルーターに接続して動作するタイプです。インターネット経由でアプリ操作・暗証番号の発行・入室履歴の確認ができます。遠隔操作の自由度が高く、多機能な機種が多いのが特徴ですが、Wi-Fi環境が必須で、接続が途切れると遠隔操作ができなくなります。
- 向いている物件:安定したWi-Fi環境が整っている物件
- 注意点:Wi-Fiルーターの電源が落ちたり、回線が不安定になると遠隔操作ができなくなる
方式②:Bluetooth接続型
スマートフォンのBluetoothを使って鍵を開閉するタイプです。Wi-Fi環境が不要で、スマートフォンとの直接通信で動作します。ただし操作できる範囲がBluetoothの通信距離(数メートル〜10数メートル程度)に限られるため、遠隔での暗証番号発行や状態確認はできません。
- 向いている物件:Wi-Fi環境がない・不安定な物件。家主居住型で運営者が近くにいる場合
- 注意点:遠隔操作ができないため、ゲストに暗証番号を事前に伝える必要がある
方式③:暗証番号(テンキー)型
Wi-FiもBluetoothも不要で、あらかじめ設定した暗証番号をテンキーで入力して解錠するタイプです。通信に依存しないため、最も安定して動作します。暗証番号はゲストごとに変更できる機種が多く、退去後に番号を変えることでセキュリティを維持できます。
- 向いている物件:通信環境が不安定・Wi-Fiがない物件。シンプルな運用を希望する場合
- 注意点:入室履歴の確認・遠隔操作などの高度な機能は使えない
方式④:SIM内蔵型(LTE通信型)
機器自体にSIMカードが内蔵されており、モバイル回線(LTE)を使って通信するタイプです。Wi-Fiが不要で、LTE電波が届く場所であれば遠隔操作が可能です。月額の通信費が発生しますが、Wi-Fi環境に依存しない安定した通信が実現できます。
- 向いている物件:Wi-Fi環境がない・不安定な物件で遠隔操作も必要な場合
- 注意点:月額の通信費(500〜2,000円程度)が追加でかかる
物件の通信環境別おすすめの選び方
- 安定したWi-Fiがある場合:Wi-Fi接続型が最も高機能で使いやすい
- Wi-Fiがない・不安定な場合:SIM内蔵型(遠隔操作も必要な場合)または暗証番号型(シンプルな運用で十分な場合)を選ぶ
- 家主居住型で運営者が近くにいる場合:Bluetooth型でも運用は可能
まとめ
- スマートロックにはWi-Fi型・Bluetooth型・暗証番号型・SIM内蔵型の4つの通信方式がある
- Wi-Fiがない・不安定な物件ではSIM内蔵型または暗証番号型が適している
- 遠隔での暗証番号管理・入室履歴確認が必要ならWi-Fi型またはSIM内蔵型を選ぶ
- 物件の通信環境を確認した上で最適な方式を選ぶことが導入失敗を防ぐ鍵
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監修者


渡邊 雄一郎
トライアド行政書士事務所代表。法科大学院修了・法務博士・行政書士。民泊専門サービス「民泊GO」を運営し、住宅宿泊事業の届出、旅館業許可、特区民泊を中心に、消防・建築・近隣対応まで含めた民泊の立ち上げ支援を行っています。


