「民泊の内装にこだわりたいのに、緑色の誘導灯が目立ちすぎてインテリアの雰囲気を壊してしまう。法律上必要なのはわかるけど、なんとかならないの?」
おしゃれな民泊を作りたいオーナーにとって、誘導灯のデザインは悩みの種です。しかし、誘導灯は消防法上の義務設備であり、設置しないわけにはいきません。
本記事では、民泊に必要な誘導灯の設置基準と、インテリアへの影響を最小限に抑えるための最新設備を紹介します。
民泊に誘導灯が必要な理由
消防法による設置義務
旅館業(簡易宿所を含む)は消防法上の「特定防火対象物」に該当するため、避難口誘導灯・通路誘導灯の設置が義務付けられています。
- 避難口誘導灯:非常口・出口に設置する緑色のサイン灯
- 通路誘導灯:避難経路の通路に設置する方向を示す灯
民泊新法(住宅宿泊事業)の届出のみの場合は、規模や運営方法によって誘導灯の設置義務が異なりますが、旅館業許可を取得する場合は原則として設置が必要です。
設置基準の基本
- 避難口誘導灯は出口・非常口に設置(上部または横)
- 通路誘導灯は床面から1m以下の位置に設置(床面誘導灯)または天井・壁に設置
- 常時点灯が原則(停電時も点灯できるよう蓄電池内蔵のものが必要)
- 設置位置・個数は消防署の指導に従う
インテリアを損なわない誘導灯の選び方
薄型・スリムタイプの誘導灯
近年では、従来の分厚い誘導灯に比べてはるかにスリムなデザインの製品が増えています。壁面への出っ張りが少なく、インテリアへの影響を最小限に抑えられます。
- パナソニック・東芝・三菱電機などの大手メーカーが薄型モデルを販売:厚さ20〜30mmのモデルも登場している
- 価格帯:1台1〜3万円程度(設置工事費別)
床面設置型(フロアタイプ)の誘導灯
天井や壁に目立つ誘導灯を設置したくない場合、床面に埋め込む「床面誘導灯」を採用する方法があります。足元を照らすデザインで、空間の雰囲気を損ないにくいのが特徴です。
- 廊下や通路の床面に埋め込むタイプ
- ホテルライクな高級感のある仕上がりになる
- 工事費が高くなる傾向がある(1か所3〜8万円程度)
設置位置の工夫で目立たなくする
誘導灯のデザインを変えるだけでなく、設置位置を工夫することでも目立ちにくくなります。
- 扉の上部ではなく扉の横(壁面)に設置する
- 天井に埋め込むタイプを選ぶ
- インテリアの色に合わせた枠色(白枠・黒枠)を選択する
設置前に消防署への事前相談を
誘導灯の仕様は消防署に確認が必要
「デザイン重視で薄型の誘導灯を選んだが、消防署の検査で不合格になった」というケースもあります。設置前に必ず管轄の消防署に相談し、選定した製品・設置位置が基準を満たしているか確認してください。
- 消防署の事前相談は無料
- カタログや製品仕様書を持参すると確認がスムーズ
- 設置後の変更は費用がかかるため、事前確認が重要
物件契約前に必ず確認すべきこと
- 既存の誘導灯が設置されているか・基準を満たしているか確認する
- 消防署への事前相談で設置基準と設置位置を確認する
- 薄型・床面設置型など自分のインテリアに合う製品を選ぶ
- 設置工事費を含めた総コストを事前に見積もる
まとめ
誘導灯は消防法上の義務設備ですが、薄型タイプや床面設置型など最新の製品を活用することで、インテリアへの影響を最小限に抑えることができます。設置前に消防署への事前相談を行い、基準を満たした上でデザインを追求しましょう。
- 旅館業許可では誘導灯の設置が原則必要
- 薄型・スリムタイプや床面設置型でインテリアへの影響を抑えられる
- 設置位置・製品仕様は必ず消防署に事前確認する
- 物件契約前に設置コストも含めた総費用を計算する
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