「これから正式に許可・届出を取得すれば、これまでの無許可営業していた期間の問題は帳消しになるのか知りたい。」
無許可で営業していた事業者が正規の許可・届出を取得しようとする際、「許可さえ取れば過去の問題はなくなるのか」という疑問を持つ方は少なくありません。この記事ではこの点について、法的な整理と実務上の対応を解説します。
許可・届出は将来に向けた適法化であり、過去を消すものではない
法的には無許可期間の違反自体は別問題として残る
住宅宿泊事業の届出や旅館業の許可は、あくまでその取得以降の営業を適法にするための手続きです。過去に無許可・無届のまま営業していた期間があったという事実自体は、許可を取得したからといって法的に消滅するものではありません。理論上は、無許可期間の営業について後から刑事責任等を問われる可能性が残る点は理解しておく必要があります。
実務上は自主是正の姿勢が結果に影響する
行政指導が中心となるケースが多い
実務上、無許可営業への行政の対応は、悪質性の程度や自主是正の有無によって大きく変わります。自ら気づいて速やかに是正に動き、正規の届出・許可を取得した事業者に対しては、刑事告発ではなく行政指導を中心とした対応にとどまるケースが多いとされています。一方で、指摘を受けても対応を怠ったり、悪質な隠蔽が見られたりする場合は、より厳しい対応につながる可能性が高まります。
許可取得の審査自体に影響することもある
無許可期間中の重大な法令違反は審査に影響し得る
旅館業許可の審査では、欠格事由に該当しないかが確認されます。無許可営業自体が直ちに欠格事由になるわけではありませんが、無許可期間中に重大な法令違反や行政処分歴があった場合は、その後の許可審査に影響する可能性があるため、正規化にあたっては専門家を通じて慎重に手続きを進めることが望ましいです。
早期の是正と専門家への相談が最も現実的な対応
「帳消しになるかどうか」より「今すぐ是正すること」が重要
過去の無許可期間が法的に完全に帳消しになるかどうかを気にするよりも、今すぐ是正に動き、行政に対して誠実な対応を取ることの方が、実務上のリスクを抑えるうえではるかに重要です。行政書士に相談しながら、必要な届出・許可取得の手続きを速やかに進めることをおすすめします。
まとめ
- 許可・届出はあくまで将来に向けた適法化であり、過去の無許可営業の事実自体を消すものではない
- 実務上、自主是正の姿勢を示した事業者には行政指導中心の対応にとどまるケースが多い
- 無許可期間中の重大な法令違反は、その後の許可審査に影響する可能性がある
- 「帳消しになるか」を気にするより、今すぐ是正に動き専門家に相談することが最も現実的な対応
「今の状況から正規の許可取得に進めるか相談したい」という方は、まず無料の物件診断を活用してみてください。
その物件で本当に民泊できますか?
「民泊GO」なら今すぐ無料で診断できます
「副業として民泊を始めたいけど、自分の物件で本当にできるのか不安」
「手続きが複雑そうで最初の一歩が踏み出せない」
お問い合わせいただいた後、担当者がヒアリングのお電話をいたします。
物件の状況を確認した上で図面をお送りいただき、行政書士が内容を精査。申請の可否と進め方について、担当者からご説明します。
完全無料!診断費用は一切かかりません。契約や申請の義務もゼロです。
行政書士が可否を判断!複雑な法令の確認も専門家が対応します。
結果は丁寧にご説明!申請の可否と今後の進め方をミーティングでわかりやすくご説明します。
監修者


渡邊 雄一郎
トライアド行政書士事務所代表。法科大学院修了・法務博士・行政書士。民泊専門サービス「民泊GO」を運営し、住宅宿泊事業の届出、旅館業許可、特区民泊を中心に、消防・建築・近隣対応まで含めた民泊の立ち上げ支援を行っています。


