「チェックアウト時間を過ぎてもゲストが退去してくれない。次のゲストの受け入れに影響が出て困っている。対策と対処法を知りたい。」
チェックアウト時間を過ぎてもゲストが退去しない、いわゆる「無断延泊」は、次のゲストの受け入れスケジュールに直接影響する運営上のリスクです。この記事では、無断延泊を未然に防ぐための対策と、実際に発生してしまった場合の対処法を解説します。
無断延泊を未然に防ぐための対策
予約規約とハウスルールにチェックアウト時間を明記する
予約時の規約およびハウスルールに、チェックアウト時間と、それを過ぎた場合の追加料金・対応方針を明記しておくことが基本的な対策になります。OTA経由の予約であれば、OTAの規約上もチェックアウト時間の遵守が予約条件に含まれていることが多いため、規約の内容を事前に確認しておきましょう。
チェックアウト前日にリマインドメッセージを送る
チェックアウト前日または当日の朝に、チェックアウト時間と手順を案内するメッセージを送ることで、ゲストの認識のずれを防ぎ、無断延泊のリスクを大きく減らすことができます。メッセージはOTAのメッセージ機能を通じて送ることで、やり取りの記録が残る点もメリットです。
スマートロックで解錠可能時間を制限する
スマートロックを導入している場合は、チェックアウト時間以降は発行済みの暗証番号やコードを自動的に無効化する設定にしておくことで、物理的に居座りを防ぐ効果が期待できます。ただし、荷物を室内に残したまま外出しているだけのケースもあるため、運用の際は事前にゲストへの周知を徹底してください。
実際に無断延泊が発生した場合の対処法
まずはOTAのメッセージ機能で連絡を取る
チェックアウト時間を過ぎても退去の様子がない場合、まずはOTAのメッセージ機能や電話で状況を確認し、退去を促します。次のゲストの受け入れに影響が出る場合は、その旨を伝えたうえで速やかな退去を求めることが基本です。
連絡が取れない場合は管理会社・管理者に対応を依頼する
家主不在型で運営している場合は、委託先の住宅宿泊管理業者に速やかに連絡し、現地での対応を依頼します。管理者が常駐・近隣に居住している体制であれば、より迅速に対応できるため、管理委託先を選ぶ際の判断材料としても重要なポイントです。
退去に応じない場合は実力行使を避け、警察・専門家へ相談する
ゲストが退去に応じない状態が続く場合でも、鍵を勝手に交換したり、荷物を無断で運び出したりする対応は、自力救済として法的なトラブルに発展するおそれがあるため避けるべきです。悪質なケースでは不退去罪に該当する可能性もあるため、警察への相談や、行政書士・弁護士など専門家への相談を通じて、適切な手続きで対応することが重要です。
まとめ
- 予約規約・ハウスルールにチェックアウト時間と超過時の対応方針を明記しておく
- チェックアウト前日・当日朝のリマインドメッセージが無断延泊の予防に効果的
- スマートロックの解錠時間制限は有効だが事前のゲストへの周知が欠かせない
- 無断延泊が発生したらまずOTAのメッセージ機能や電話で状況を確認し退去を促す
- 退去に応じない場合の実力行使は避け、警察や専門家に相談しながら対応する
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監修者


渡邊 雄一郎
トライアド行政書士事務所代表。法科大学院修了・法務博士・行政書士。民泊専門サービス「民泊GO」を運営し、住宅宿泊事業の届出、旅館業許可、特区民泊を中心に、消防・建築・近隣対応まで含めた民泊の立ち上げ支援を行っています。


