「実は許可を取らずに民泊を始めてしまった。このまま続けていると何かまずいことになるの?どうすれば合法化できる?」
民泊ブームの中で、許可や届出を取らずに民泊を始めてしまったケースは少なくありません。しかし、無許可での民泊運営は法律違反であり、発覚した場合に重大なリスクを伴います。
本記事では、無許可民泊のリスクと罰則、そして今すぐ合法化するための手順を解説します。
無許可民泊とはどういう状態か
民泊に必要な許可・届出の種類
民泊を合法的に運営するには、以下のいずれかの許可・届出が必要です。
- 旅館業法(簡易宿所)の許可:保健所に申請して許可を取得する。年間営業日数の制限なし
- 民泊新法(住宅宿泊事業法)の届出:都道府県に届出を行う。年間180日の営業上限あり
- 特区民泊の認定:国家戦略特区内で自治体から認定を受ける
これらのいずれも取得せずに有償で宿泊者を受け入れることが「無許可民泊」です。
無許可民泊のリスクと罰則
旅館業法違反の罰則
旅館業法に違反して無許可で宿泊営業を行った場合、以下の罰則が科せられます。
- 罰則:3万円以下の罰金(旅館業法第17条)
- 営業停止命令:行政から営業を停止するよう命じられる
- 許可申請の際に過去の違反が不利に働く場合がある
賃貸借契約違反のリスク
賃貸マンションで無許可民泊を行っていた場合、旅館業法違反に加えて以下のリスクがあります。
- 賃貸借契約の解除:オーナーから契約を解除される可能性がある
- 損害賠償請求:オーナーや管理組合から損害賠償を請求される可能性がある
- 即時退去を求められるケースもある
Airbnbなどのプラットフォームのアカウント停止
民泊プラットフォーム(Airbnb・booking.comなど)は、無許可民泊の掲載を禁止しています。発覚した場合にアカウントが停止され、これまでの口コミ・評価が失われるリスクがあります。
今すぐ合法化するための手順
ステップ①:営業を一時停止する
発覚リスクをこれ以上高めないよう、まず現在の無許可営業を一時停止することをおすすめします。許可取得後に再開するまでの間、予約の受付を止めてください。
ステップ②:専門家(行政書士)に相談する
無許可民泊からの合法化は、物件の状況・用途地域・管理規約など複数の要素が絡むため、専門家のサポートを受けながら進めることが重要です。
ステップ③:旅館業許可または民泊新法の届出を申請する
物件の状況に応じて、旅館業許可または民泊新法の届出のどちらが適切かを判断し、申請を進めます。
- 旅館業許可:消防設備・衛生設備などの基準を満たす必要があるが、年間を通じた営業が可能
- 民泊新法の届出:手続きが比較的簡便だが、年間180日の営業制限がある
ステップ④:賃貸オーナー・管理組合への報告と許可取得
賃貸物件の場合は、オーナーと管理組合に状況を説明し、正式な許可を得る手続きを並行して進めます。
物件が合法化できない場合
消防設備・用途地域・管理規約などの問題で合法化が難しい場合は、民泊の運営を断念して別の物件を探すことも選択肢の一つです。無理に運営を続けることで、より大きなリスクを抱えることになります。
まとめ
無許可民泊は旅館業法違反であり、罰則・契約解除・プラットフォームのアカウント停止など多くのリスクを伴います。気づいた時点で速やかに営業を停止し、専門家のサポートを受けながら合法化の手続きを進めましょう。
- 無許可民泊は旅館業法違反で罰金・営業停止のリスクがある
- 賃貸物件では契約解除・損害賠償のリスクも加わる
- まず営業を停止し、専門家に相談して合法化手続きを進める
- 合法化が難しい場合は別の物件への移行を検討する
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