「旅館業許可の申請が却下されてしまった。このまま諦めるしかないの?再申請はできる?どうすればいい?」
申請が却下された場合でも、問題点を解消した上で再申請することは可能です。ただし、一度却下された物件は保健所の担当者が詳細に審査する傾向があるため、再申請では「問題点を完全に解消している」ことを明確に示す必要があります。焦って再申請するのではなく、却下理由を正確に把握してから対処することが重要です。
申請が却下される主な理由
理由①:施設基準の未達
客室面積・消防設備・採光・換気などが旅館業の基準を満たしていない場合に却下されます。「面積が3.3㎡/人に少し足りない」「採光基準を満たしていない客室がある」などが具体的な例です。
理由②:用途地域の問題
申請した物件が住居専用地域など、旅館業許可が取れない用途地域にある場合は却下されます。この場合、同じ物件での再申請では解決が難しく、別の制度(民泊新法の届出)の検討や別物件への変更が必要になります。
理由③:書類の重大な不備
申請書類に重大な誤りや記載漏れがある場合は差し戻しではなく却下になることがあります。面積の大幅な誤記・管理者の欠格事由への該当などが原因になります。
理由④:学校・病院の照会結果
照会を行った学校・病院・児童福祉施設が許可に反対した場合、許可が下りないことがあります。照会先の意見は行政が参考にするものであり、反対意見があった場合の対応は自治体によって異なります。
理由⑤:管理規約の問題
マンションの管理規約に「旅館業禁止」の記載がある場合に却下されます。規約変更(区分所有者の3/4以上の賛成)を行わない限り、再申請しても結果は変わりません。
再申請のための手順
ステップ①:却下理由を正確に把握する
まず保健所の担当者に却下の通知が来たら、電話または面談で却下の具体的な理由を詳しく聞いてください。「どの点が基準を満たしていなかったか」「どう改善すれば申請できるか」を明確にすることが再申請成功の第一歩です。
ステップ②:却下理由に応じた問題解消
却下理由が判明したら、それぞれに応じた対処を行います。
- 施設基準の未達の場合:設備工事・改修を行って基準を満たす
- 書類の不備の場合:修正・追加書類を作成する。行政書士に書類作成を依頼することが確実
- 管理規約の問題の場合:管理規約変更手続きを進める(長期戦になる可能性あり)
- 用途地域の問題の場合:同物件での旅館業許可取得はほぼ不可能。民泊新法の届出か別物件を検討する
ステップ③:再申請前に再度事前相談を行う
問題を解消したと判断したら、すぐに再申請するのではなく、まず保健所への事前相談を行って「改善した内容で申請が通るか」を確認してください。一度却下された案件は担当者も注目しているため、事前確認なしに再申請すると同じ理由で再度却下されるリスクがあります。
ステップ④:再申請書類の作成と提出
問題点の解消を確認できたら、申請書類を作成して再提出します。前回の却下理由に対する対応内容を補足説明書として添付すると、保健所の担当者が確認しやすくなります。
再申請で特に注意すべき点
一度却下された物件の再申請では、保健所の担当者が前回以上に細かく審査する傾向があります。「問題点が完全に解消されている」ことを書類と実態の両面で示すことが重要です。このような複雑なケースほど、行政書士への相談・依頼の価値が大きくなります。
まとめ
- 申請却下後も問題点を解消した上で再申請することは可能
- まず保健所に却下の具体的な理由を確認し、対応方針を決める
- 再申請前に保健所への事前相談を必ず行い「改善内容で申請が通るか」確認する
- 用途地域の問題は同物件での解決が難しく別の選択肢を検討する
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