「民泊の申請にどんな書類が必要なのか知りたい。届出と許可で揃えるものが違うと聞いたが、具体的に何を用意すればいいの?」
民泊新法の届出と旅館業許可では、必要書類の種類・量が大きく異なります。事前に必要書類を正確に把握しておくことで、書類の取得漏れによる申請の遅延を防げます。
民泊新法の届出に必要な書類
住宅であることを証する書類が中心
民泊新法の届出では、届出書・各階平面図・住宅であることを証する書類などが基本となります。所有物件の場合は建物の登記事項証明書、賃貸の場合は賃貸借契約書のコピーが必要になり、マンションの場合はさらに管理規約のコピーの添付も求められます。
必要書類の一覧と準備手順は、「民泊新法の届出に必要な書類一覧!準備から提出までの手順を解説」で詳しく解説しています。
旅館業許可に必要な書類
設備関連の書類が多く取得に時間がかかるものもある
旅館業許可では、消防法令適合通知書・建築士の適合証明書など、取得に時間がかかる書類が多くなります。特に建築士の適合証明書は、2026年5月の通知以降、200㎡以下の物件でも必須となったため、事前に建築士への依頼スケジュールを組み込んでおく必要があります。
旅館業許可の必要書類一覧は、「旅館業許可の申請に必要な書類一覧!取得に時間がかかるものはどれ?」で解説しています。
間取り図の作成方法
各階平面図は自分で作成することも可能
申請書類に添付する間取り図(各階平面図)は、住宅用火災警報器の設置場所や各部屋の用途・面積を記載する必要があります。市販の間取り作成ソフトやフリーの作図ツールを使えば、専門業者に依頼せずとも自分で作成することが可能です。
間取り図の作り方と注意点は、「民泊の申請書類で図面が必要?間取り図の作り方と注意点を解説」で解説しています。
登記簿謄本・住民票の取得方法
法務局・市区町村役場で取得できる
物件の所有を証明する登記事項証明書(登記簿謄本)や、届出者本人の住民票は、法務局・市区町村役場の窓口またはオンラインで取得できます。オンライン申請を利用すれば窓口に出向く手間を省け、郵送で受け取ることも可能です。
取得方法の詳細な手順は、「民泊の申請で登記簿謄本や住民票はどこで取得する?手続きを解説」で解説しています。
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書類に不備があった場合
差し戻しにより開業スケジュールが遅れる
書類に不備があると窓口から差し戻され、再提出までの間、開業スケジュールが後ろ倒しになります。特に記載内容と添付書類の内容に食い違いがある場合は、再確認・再提出の往復が発生し、想定以上に時間がかかることがあります。
よくある間違いと対策は、「民泊の申請書類に不備があったらどうなる?よくある間違いと対策」で解説しています。
書類の有効期限に注意する
登記簿謄本・住民票は発行から3か月以内のものが求められる
登記事項証明書や住民票などの公的書類は、発行から一定期間(多くの場合3か月以内)が経過すると申請時に無効とみなされることがあります。書類を早めに揃えすぎると、いざ申請するタイミングで有効期限が切れてしまい、再取得が必要になるという本末転倒な事態も起こり得ます。申請のタイミングから逆算して、書類を取得する時期を計画的に決めることが重要です。
オンライン提出できる書類とできない書類
民泊新法の届出は多くがオンラインで完結する
民泊新法の届出については、住宅宿泊事業法届出システムを通じてほとんどの書類をオンラインで提出できます。一方、旅館業許可の申請では、保健所によってオンライン対応の範囲が異なり、消防法令適合通知書や建築士の適合証明書といった原本の提出が必要な書類は、依然として窓口への持参や郵送が求められることが多いのが実情です。
まとめ
- 民泊新法の届出は届出書・各階平面図・住宅証明書類が基本
- 旅館業許可は消防法令適合通知書・建築士の適合証明書など取得に時間がかかる書類が多い
- 間取り図は火災警報器の設置場所・各部屋の用途面積の記載が必要
- 登記簿謄本・住民票は法務局・役場の窓口またはオンラインで取得できる
- 書類不備は差し戻しによる開業遅延の主な原因になる
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監修者


渡邊 雄一郎
トライアド行政書士事務所代表。法科大学院修了・法務博士・行政書士。民泊専門サービス「民泊GO」を運営し、住宅宿泊事業の届出、旅館業許可、特区民泊を中心に、消防・建築・近隣対応まで含めた民泊の立ち上げ支援を行っています。


