「旅館業許可を取るために消防設備を設置しなければいけない。工事費はいくらかかるの?どの業者に頼めばいいの?相場を知りたい」
消防設備の設置費用は、建物の規模・構造・設置が必要な設備の種類によって大きく異なります。「思っていたより高かった」「工事後に消防署の確認でやり直しになった」というトラブルを防ぐために、費用の相場と業者選びのポイントを事前に把握しておきましょう。
消防設備設置工事の費用相場
自動火災報知器の設置費用
旅館業許可で最も費用がかかる消防設備が自動火災報知器です。感知器・受信機・配線工事が必要なため、建物の規模によって費用が大きく変わります。
- 小規模物件(ワンルーム〜1LDK):15〜40万円程度。感知器3〜5台程度・受信機1台・配線工事
- 中規模物件(2LDK〜3LDK):30〜80万円程度。感知器5〜10台程度・受信機1台・配線工事
- 大規模物件(一戸建て・複数フロア):50〜150万円以上。感知器10台以上・配線が長くなるため費用増
費用は感知器の設置台数・配線の長さ(壁内配線か露出配線か)・受信機の種類・内装の復旧工事の有無によって変わります。特に「壁内に配線を通す」場合は内装を一部壊して復旧する工事が必要となり、費用が大幅に上昇します。
誘導灯の設置費用
避難口誘導灯・通路誘導灯の設置も旅館業許可では必要です。
- 誘導灯本体:1台5,000〜30,000円程度(サイズ・照度による)
- 設置工事費:1台あたり5,000〜15,000円程度
- 物件全体での目安:3〜5台設置で合計5〜15万円程度
消火器・その他設備
- 消火器(業務用):1本3,000〜10,000円程度(容量・種類による)
- 避難器具(2階以上の場合):5,000〜50,000円程度(種類による)
消防設備業者の選び方
ポイント①:消防設備士の資格保有者がいるか確認する
消防設備の設置・整備・点検は、消防設備士(甲種・乙種)の資格保有者が行うことが消防法で義務付けられています。資格のない業者が施工した場合、法律違反になるだけでなく、消防署の確認で認めてもらえない可能性があります。依頼前に「消防設備士が在籍しているか」を必ず確認してください。
ポイント②:消防署への事前相談後に発注する
消防設備業者に先に発注して施工した後で、「この設置方法では消防署の確認が取れない」となってやり直しになるケースが少なくありません。必ず消防署への事前相談で設置基準・設置位置を確認してから業者に発注することをおすすめします。消防署の担当者から「この建物にはこの設備をここに設置すること」という指示を受け、それを業者に伝えることで手戻りを防げます。
ポイント③:複数社から相見積もりを取る
消防設備の工事費用は業者によって大きく異なります。同じ物件・同じ仕様でも、見積もり額が2倍近く違うことがあります。最低でも2〜3社から見積もりを取り、費用・作業内容・アフターサービスを比較することをおすすめします。
ポイント④:旅館業申請の経験がある業者を選ぶ
旅館業許可の消防設備設置経験がある業者であれば、保健所・消防署の審査基準を把握しており、「申請が通るための設置」を行ってもらえます。「住宅リフォームは得意だが旅館業の消防設備は初めて」という業者では、設置後に問題が発覚するリスクがあります。
費用を抑えるためのポイント
消防設備の設置費用を抑えるために有効な方法を2つ紹介します。
- 露出配線を選択する:壁内配線(隠ぺい配線)より露出配線の方が工事費が安い。外観は少し気になるが機能は同じ
- 消防署の確認前に業者と仮発注・施工しない:やり直し工事が最大のコスト増要因。事前確認を徹底することで回避できる
まとめ
- 自動火災報知器の設置費用は建物規模によって15〜150万円以上と幅が広い
- 消防設備士の資格保有者がいる業者を選ぶことが法律上の必須要件
- 消防署への事前相談を完了してから業者に発注することで手戻りを防げる
- 複数社から相見積もりを取り費用・作業内容・実績を比較する
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